大工仲間を元気にするブログ

2011年01月07日

振動実験加振初日

1月6日朝、大会議室の風景です。

緊張感が漂ってます。

2011実大実験 001.JPG

本日は、実大試験体4体あるうちの、NO1・NO2の石場建て平屋バーションの加振実験です。

足元の礎石は、御影石の6枚ビシャン仕上げです。

6日の1日で、3回の加振と7日も3回の加振実験を行いました。

我々大工の役割は、加振した後の損傷観察と荒壁パネルの張り替え作業です。

実大実験作業中 002.JPG

全国から、選りすぐりの大工が集まりました。

実大実験作業中 003.JPG

さすが、精鋭ぞろいの大工軍団、手際も良く、予想以上に早く作業が進みましたが

なかなか、ハードな1日でした。

実大実験作業中 005.JPG

7日の状況は、明日ブログUPします。

加振の様子は、こちらをどうぞ

BCJ−L2 Y方向加振 試験体短辺S方向



6日、3回目・JMA神戸NSY方向加振 試験体短辺 S方向



伝統構法委員会のホームページでも実験の様子がUPされてます。

http://www.green-arch.or.jp/dentoh/ こちらも、どうぞご覧ください。
posted by miyauchi at 23:16| 滋賀 ☀| Comment(2) | 構造実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月10日

筑波 建築研究所での実験

8日から2泊して 筑波市にある
建築研究所に伝統構法委員会の会議と
構造実験とケヤキの強度実験があり行ってまいりました。

筑波建研 009.JPG 埼玉の綾部工務店

実際私が請け負った実験でしたが、
なんで筑波なのか
実は、2階建ての大きさの実験ができるのがここしかないんです。

筑波建研 010.JPG 2階建ての壁試験

というわけで、埼玉県の川越市の大工 綾部さんの登場です。

やはり持つべきは、友、忙しいのに快く引く受けてくれました。

私には日本全国に、こんなにも心強い大工仲間がたくさんいてます。
 
筑波建研 027.JPG

筑波建研 026.JPG

志のある仲間とこういった実験を見ると
とにかくいろんな議論になり勉強になります。

筑波建研 019.JPG ケヤキの破壊試験

もうひとつは、ケヤキの強度試験

広葉樹の実大の強度のデーターは世界的に見てもなく、
今後この実験が、世界の木造建築に活用されるよう期待しております。

筑波建研 016.JPGケヤキって結構粘りがあります。

広葉樹って、杉やヒノキのような針葉樹と同じ
木でも、全然違います。

この破壊した部分も見てみるといろんな発見があり
大変勉強になりました。

こういった壊れ方を知ることにより、

我々が大工が、より人の命を守れる家づくりの技術が進化して
行くんです。










posted by miyauchi at 21:31| 滋賀 ☔| Comment(0) | 構造実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月04日

家の壊し方

 金物で接合部を締め付ける、木造建築と
接合部を木と木で締め付ける、木造建築は、全然違います。

まったく異質の構法です。

この、二つの異なる構法を一くくりに議論するからおかしくなる。

まったく違うものなんです。

木と木で締め付ける構法は、接合部に込栓、はな栓、楔を打ち込み

締め付けたりします。

接合部試験 001.JPG(ポリテクでの接合部実験)

その考え方、形状、樹種、地域性やこだわった大工の方々で

違いが結構あり大工同士で議論すると話が止まりません。

接合部試験 007.JPG(土台と柱の仕口)菱形込栓

接合部試験 005.JPG(上)実験前の込栓と(下)実験後の変形した込栓(樹種 樫の木) 

ここ数年接合部の実験をやってまいりましたが、

この栓の扱いが、難しい。

木と木を隙間なくひっつけるだけならいいのですが、

大きな力が、かかったときどうなるのがいいのか。

込栓が、強いと

接合部試験 003.JPG(底ぬけした柱のほぞ)

こうなります。

鼻栓が強いと

材料TT実験 010.JPG

ここで、柱が折れます。

柱が完全に折れてしまうと、家の倒壊につながります。

私が、思う鼻栓部分の理想的な壊れ方。

材料TT実験 004.JPG

めり込みと栓を先に折ることによって柱を折らない。

他にも、まったく違うやり方や工夫はあります。

しかし、木材は強度にバラツキがあり中々壊れ方を制御できません。
(集成材でも、強度にバラツキがあるんですよ)

ましてや、高温で人工的に乾燥させた木材なんて本当にもろい。

東京10 1月 011.JPG(高温乾燥材での実験)

全部こんな風にちぎれてしまうと正直危険な壊れかたです。

自動車も、衝撃を受けた時にボディーを壊し衝撃をいかに吸収して
人の命を守るか。

金物を使わず、木と木で組み上げる本来の木造建築も

いかに壊れ方を制御できるかが、一つのポイントであり
木の癖や個性を見抜き、特性を活かしきるための努力を
大工は日々、木と向き合うことで可能にしていこうとしています。

接合部試験 004.JPG (宮内式菱形込栓)

いろんな実験で壊れ方を見ることによって宮内式菱形込栓、挟み梁工法が、生まれましたが、

これだけじゃないのが、この世界の奥の深いところです。

始まりがあって、終わりがないのが大工の世界。

一生修業あるのみ。






posted by miyauchi at 00:22| 滋賀 ☀| Comment(2) | 構造実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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