大工仲間を元気にするブログ

2008年12月06日

この時代の大工として・・・伝統的木造住宅 実大実験を通して

12月に入り伝統的木造住宅の地域型(関西型)の実大実験で再度E-ディフェンスに行ってきました。前回の都市近郊型(関東型)同様に神戸の地震震動を与えましたが見事に耐えていました。実験を行なっている研究者の先生もこの地震動で倒壊するはずなのに予想以上に粘るとコメントしていましたがしかし無傷で済んだわけではありません自然が生み出す地震の力に対して「壁を割り」「柱を折り」自らの体を捻ることにより地震の力を逃がすのだから建物が受けたダメージも相当のものでした。自らの体を犠牲にすることでそこに住む人の命を守ったといった結果でしたが4日の神戸震動波の後で非公開でしたが、この地震動よりも数倍破壊力のあるJR鷹取駅地震動で2回目の実験が行なわれました。


実際その破壊力は凄まじく「ダメージ受けてるからな仕方が無い」とか「土壁の施行が悪かった」とか「プランが基準法ぎりぎりの設計計算でやってるからな」などと言う言い訳が思いつかないくらいその破壊力は恐ろしいものでした。目の当たりにした、大工をはじめ設計者その他の実務者はショックを隠せませんでした。














 



今回のこの実験が終わったあと、ある研究者の方に「JR鷹取に勝とうなんて無理ですよ」といわれ悔しさと脱力感に襲われながらも「でもやらなあかん」という使命感が湧き上がってきました。大工は今まで伝統構法という伝説で家を建ててきました、実際素晴らしい建物も沢山ありますがそうでないものもあり、建てる大工の技量と知識に任されてきました。その良い悪いの答えは、人智を上回るような自然の力が来たときや時間が答を出し最終的には、強くて美しいものが残ってきたのだと思います。日本の伝統的木造建築のメカニズムがようやく科学的に解明されようとしています。この研究により日本の本来の建て方がより進歩していくのだと思います。


この実験の合間に仲間で、箱木家千年家と国宝浄土寺を見学に行ってきました。どちらも800年以上もの歴史を超えてきた木造建築です。我々の身近に100年以上もの時代を超えてきた建物は沢山残ってきています。その間数々の天災にあいながらも、強く美しく残ってきています。我々は一度伝統構法は強いという伝説を捨てて、もう一度過去から学び本当に、この日本に住む人に必要な木造建築を造るための努力と次の世代に受け繋がれやがて伝統工法といわれる強く美しい木造建築のための取り組みを無言で意思統一を実験に参加した仲間同士でできた今回の実験でした。


posted by miyauchi at 00:34| 滋賀 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月29日

瑕疵担保履行法

今日は、木考塾で瑕疵担保履行法の勉強会でした。この法律は、「特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律」と言い一連の姉歯元建築士耐震偽装で消費者保護のため来年10月からこの法律が施行になります。家を建てようとする住まい手のために良い法律だと思いますが、今のところ問題だらけで現場を知らないお役人や御用学者が正義感だけで作ったような法律で、きっと後期高齢者医療問題と同じように混乱を招くだけだと思います。この法律施行により工務店は年間一軒でも新築を請け負ったら2000万円お上に供託しないと仕事はできません。2000万円なんて供託できる工務店なんてほとんどあるわけ無い。と言うことで供託の変わりに保険に入りなさいと言うことですが・・・しかし・・・



保険の対象となるのは品確法にもとづいた住宅です。そのため日本の伝統的な工法で建てる住宅は、保険の対象外・・・土壁や金物を使わない工法は保険に入れないので
2000万円供託しか道は無い・・・日本の文化の象徴ともいえる木造の伝統的な工法が来年から最初に余分に2000万円無いと建てられません。その2000万円は工務店がやめるか、潰れるかしないと還ってきません。仮に保険に入らずに施行するともう途中から保険に入れなくなるため供託するしかないのですが、この場合50日以内に供託しなければ1億円の罰金が命ぜられます。しかし・・・業者登録をしていない業者にはこの法律は適用しないと言う????なことで大臣、知事業者登録して全うにやっている人に適応して登録していない業者は適応しない・・・と言うことは業者登録しないほうがこだわった家造りができるの???安全な家造りができるの・・・分け判らないス。

建築確認が下りても保険会社の検査の基準がありそれに合格しないと保証書がもらえないどころか仕事が進められません。建築基準法よりも保険の検査基準が上????
何考えてるの日本のエリートたちは・・・他にもいろいろと問題が山のようにあり、天下りの温床になりかねないです。私の説明不足もありますが、とにかく幼稚な正義を振りかざす日本の頭脳と言われてる人たちあなたたちいい加減何とかなら無いですか。 もう日本の国民はあなたたちに嫌気が差してますよ。・・・今日の勉強会で説明してくれたジャパンホームシールドはこういった他社の保険屋で保険の対象にならないことでも個別で対応してくれるみたいですが法律施行後どうなることやら???・・・

posted by miyauchi at 21:14| 滋賀 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月18日

地域材で大工の手刻みは、地球温暖化、環境負荷が少ない

LCAって知ってますか。LIFE CYCLE ASSESSMENNT(ライフサイクルアセスメント)製品の原材料の採取から製造 使用 処分に至る生涯を通しての環境影響を定量的に評価する手法なんですが、これからの世界基準はこのLCAが基本になっていくようですが、我々建築のLCAで言うと構造材1立方メートルあたり、地元の材で地元の製材所が
製材するとCO2の排出量が76kgで大規模製造型製材はCO2排出量151kgで集成材使用は、356kgのCO2を出しております。 





私のように加工場で手刻みをしているとCO2の排出量が、1立方メートル加工した場合5.4kgで最近主流の工場でプレカットすると34kgのCO2を出しております。地産地消型住宅とハウスメーカーなどの量産型住宅を比べると床面積1uあたり地産地消型で22.4kgで量産型は、48.4kgのCO2排出量だそうです。 地元の材で、地元の職人で手加工で家を建てると地球温暖化の軽減につながります。 地元で手刻みにこだわっている大工に仕事を頼むだけでECOなんですよ〜!

posted by miyauchi at 21:00| 滋賀 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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